2013年8月
山奥の小さな村に引っ越しました。
もっと田舎に、村で暮らしてみたいという憧れがあったのですが、なんだかんだと随分ながく(26年間、四半世紀以上)ひとところに住み続けてきました。
生まれた頃からずっと「ニュータウン」で暮らしてきた僕にとって、古く伝わる風習や祭り、人づきあい、田畑、自然と共に暮らすこと。
そんな色々が憧れだったのだと思います。
そういうものに触れたくて、いままで世界中を旅していたのだなと。
特に引っ越す半年前に訪れたエチオピアの存在は大きかったです。周りに広がる大自然から土をもらい家をつくり、木をもらい火を熾し、水をもらい血をつくり、風をもらい唄うたい、光る億と闇の億と交じり合う。
”育てなさい 火を熾しなさい 食べなさい 笑いなさい”
名も知らぬ村のおばあさんの家に招かれて、見つめられて、そう告げられたように思いました。
大げさですが、人生をやり直すような、そんな引っ越しになりました。
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6歳の頃から住んでいた家(荷物を出した後の様子)。改築を繰り返して、家中真っ白。
スタジオというか、作業スペースの一角。ここも真っ白。
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