祝！アルバム「かがやき」高木正勝
つらつら思い出し日記
<最終回>

2014年8月

こちらの花火大会では、おばあちゃんおじいちゃんが孫に花火を贈ります。
綿々と繋がってゆく、贈り与えられた、ゆたかさ。

ゆたかさ。











































2014年8月

おじいちゃんおばあちゃんから昔話を聞くたびに、周りの景色が豊かになってゆく。

「私が小学校に通ってた頃は、車もなかったから、一時間は歩かなあかんかった。
寄り道するさかい、二時間から掛かったあ。

あんたん所に住んどったみどりちゃんは、一番奥にある家やからな、遠い遠い言うて。
あんまり遠いから、アケビをとったり寄り道してな、お腹もすいて、
川んところで鞄を置いて居眠りしてもうたんや。

それを私が見つけて、私も子どもやったけれど、おぶって家まで連れて帰ったんや。
そしたらみどりちゃん、『誰がこんなとこに家を建てたんよ』プンプン怒っとった」















「春と言ったら、わしは、川に魚がたくさんおる、そしたら春やと思うわ。
溢れんばかりに魚がおったんじょ。こうやって手づかみするんや」















「昔は牛をこうとってな、家の中で一緒に寝たんや。」

2014年8月


こうして振り返ると、畑の野菜たちが育っていったのと同じように、
僕たちも一緒に育まれたのだなと思います。

しづさん、アルバムができたよ。

・CD2枚組、全56曲収録
・36ページ絵本（さく・え さとうみかを）

そらは 豊かさ 人は 瞬きの 蛍

『おむすひ』以降の作品を中心に収録した2枚組アルバム。
スタジオ・ジブリを描いたドキュメンタリー映画 「夢と狂気の王国」(砂田麻美監督）とNHK福井開局80周年記念ドラマ「恐竜せんせい」のオリジナル・サウンドトラック、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)の一環としてエチオピアに滞在・制作した「うたがき」、各種CMに書き下ろした楽曲に加え、2013年より山里に移住してつくったあたらしい曲たちをたっぷり収録。前作「おむすひ」に続き、さとうみかをによる書き下ろし絵本つき。